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\SAS8期スクール日記・圃場実習秋冬DAY3・10月8日開催/

はたけの学校日記

2022.10.9(日)

SASスクール日誌担当のSAS8期のもやです。
 
10月8日は二十四節気では「寒露」にあたり、夜が長くなり、野の草花に宿る露が冷たくなってくる頃。
七十二候(二十四節気を3分割したもの)では「鴻雁来(こうがんきたる)」となり、渡り鳥も南国へツバメが帰り、北方から雁が渡ってくる季節です。
この週は、季節外れの寒波と連日の雨で凍えながら作業する日が多かったのですが、SAS当日は一転、暖かい日差しにも恵まれ、秋らしさを感じられる日和でした。
 
 
今回の圃場実習のお品書きは、以下の3メニューです!
 
・大根播種&間引き
・葉ニンニク定植
・サツマイモ収穫
 
 
体操、瞑想タイムを経て五感を開いた後、まず向かったのは大根を育てる畑。借りてから2年目の畑で昨年は、葉物を育てていたそうです。
 
前回の実習でも話の出た「太陽熱マルチ処理」をして、表層の雑草の種が発芽しないようにしているのですが、宿根性の「やぶがらし」がまだ多く見られました。講師のうっちーさんによると、開墾してからまだ畑の生態系になりきれていないからではとのことで、自然相手の農業では、「こう対策したら100%こうなる」ということは難しいと実感しました。
 
今回播種した大根は、「三太郎」と「冬馬力」の2品種。「三太郎」は短形大根、「冬馬力」は長形大根で、どちらも1畝3条播き(真ん中を千鳥播き)しました。播種間隔は、短形の「三太郎」は20cm、長形の「冬馬力」は少し広めに25cmごとに2粒ずつです。
 
続けて、同じ畑で既に育っている大根の間引きをしました。間引きのコツは、虫食いのものや生育の悪いものからとのこと。オンライン講義のにんじんの間引き実験でもありましたが、間引きは、根毛など有機物の量を増やし、大きな物質循環を生み出すことによって土壌生態系を活性化し、初期の雑草との競合で生き残らせる技術体系。間引き菜も美味しくいただけるのもありがたいですね。
 

 
 
お昼をはさんで、午後は葉ニンニクの定植からスタートです。ここの畑は、農業技術センターや大学との共同実験区画もあり、「緑肥→大根」を繰り返し栽培し、団粒化がどの程度促進されるか、地力がどの程度増えるかを計測しているそうです。元々は、土壌診断のための採土も大変なくらいカチカチの土だったところを、今では作物を育てられる状態まで改善されています。
 
まずは、「玉ねぎロケット」という道具を使用して、1畝5条ずつ定植穴を開けていきました。グループごとに1人ずつ交代で穴を開けていき、後を追うように穴のそばに定植するニンニク片を置いていくのですが、穴を開ける時の振動が強すぎて、ニンニク片が畝間や穴に転がってしまうというハプニングも(笑)その後、定植穴に、芽が出る方を上にして入れ込んで、3〜5cm土をかぶせ、手で鎮圧していきました。
 
植えたのは「ハーリック」という極早生の良食味品種で、収穫は3月中旬頃とのことでした。食べたことのない品種なので、今から楽しみです♪
 
 
最後は、サツマイモの収穫です。
収穫畝数が少ない時は手鎌でつるを切っていくのですが、今回は「つる切り機」という機械でつるを一網打尽に!多くの畝をまとめて収穫する時は、文明の利器を使用することによって、一気に作業効率が上がりますね。
 

 
つる切りの後は、みんなで畝から芋を掘り起こして、一つ一つ選別していきました。収穫した品種は「シルクスイート」。その名の通り、しっとりと滑らかな焼き上がりになるのが特徴です。比較的新しい品種だそうで、まだまだ生産量も少ないそうです。
 
こちらもお土産にいただきましたが、最低10日ほどは寝かせて糖化させることにより、
甘味が増してより美味しくいただけるそうです。
 

 
 
以上、実りの秋が深まる中のSAS圃場実習秋冬DAY3でした。

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