\SAS8期スクール日記・圃場実習DAY10・8月6日開催/
2022.8.8(月)
今回の圃場実習のお品書きは、【ニンジン播種】と【キャベツ播種】。
そしてスペシャルメニューは、【7期生の卒業発表】です!
夏真っ盛りで、収穫に追われているなか、秋冬野菜の準備も着々と進めなければなりません。
このように、作業のなかで、季節が交差するところにも、農業の醍醐味がある気がします。
キャベツは、いかすでは3種類全て育てている、「みつシリーズ」のなかでも、特に食味が良い「とくみつ」と、扁平で甘みのある「彩音」を播種しました。
セルトレー播種のコツは、適切な土詰めにあることが、発芽率を見ていると分かってきます。
詰めすぎず、かといってスカスカにならない絶妙な塩梅を体得しなければなりません。
お昼休憩の後、7期生お二人の卒業発表がありました。
Kさんは、お父さんが農薬を使うことに忌避感があったが、実際に有機農業の現場を体験してみて、農薬を使いたくなる気持ちが理解できたことや、スクールでの出会いの喜びをお話ししてくださいました。
慣行農家さんへの理解が、逆に深まったという話は、聞いていてなるほどなあと感心しました。
色んな背景の人が集まるSASならではのことで、良いエピソードでした。
Mさんは、ブルーベリー畑で裸足になった時、自然と涙がこぼれたことを、赤裸々にお話ししてくださいました。
もちろん、SASは「農」を学ぶスクールではありますが、純粋に自然を感じることができる場所であることが、一つの魅力であることを再認識しました。(毎日畑にいると、そのありがたみを忘れてしまいがちですね)
午後は、畑を移動してニンジンの播種を行いました。
クリーンシーダーという機械を使って、5cm感覚に播種していきます。
いかすでは、「ベーターリッチ」という品種を使い、ニンジン栽培ではお決まりの、間引き収穫を行わないスタイルで栽培します。
播種した後は、土を締めて毛細管現象で水分を引き上げやすくるために、足で鎮圧し、保温・保湿のために籾殻をふりかけた上にパオパオ(被覆資材)をかけた後、さらに上から、刺さるような太陽光線からタネを守るため、発芽するまでは黒寒冷紗をかけます。
みんなで鎮圧する姿は、大人たちが一斉にペンギンの歩き方を真似しているようで、可笑しな光景でした。
いよいよ、次回は7期ラストの圃場実習。寂しいですが、楽しんでいけたらと思います。
7期 トーイ