\SAS5期スクール日記・圃場実習DAY8・12月19日開催/
2020.12.22(火)
圃場実習 DAY8 12/19開催
圃場実習8日目。この日は晴れて、冷たい風が心地良い天気となりました。
2日後には、1年で日が最も短くなる冬至を迎えます。
闇がピークを迎える今の時期は、自分自身の内側と対峙しつつ、今年の振り返りとこれから先のヴィジョンを考えるベストタイミングだそうです。
この日の作業内容は、「じゃがいも収穫」「大根収穫&試食」「玉ねぎの除草」。
今回は、「じゃがいも収穫」班に加わりました!
収穫したじゃがいもは、「きたあかり」「出島」「男爵」「レッドムーン」の4種類。
種イモを植え付けたのは、適期より遅めの9月後半。
本来は霜が降りる時期に枝葉が枯れているのが理想ですが、今回は植え付けが遅かったため、枝が枯れる前に霜が降りる時期がきました。
植え付ける際は、高畝(畝高30cm)にして黒マルチを貼り、中心に深さ25cmの穴を開け、そこに種イモを植え付けていきました。
こうすることで、収穫時にスコップで畝を掘る手間が省け、手で掘れるようになります。
植え付け後は、芽が出たジャガイモを穴の外に誘導する“芽出し”と除草作業を一度行いました。
収穫の手順は、黒マルチを中心から二手に分けて剥ぎ、株元を抜きイモを外していく。
土に残ったイモは、畝を手で掘って取り出します。
収穫時に、土の中でのジャガイモの生育の様子を観察しました。
種イモの養分を使い生育していき、地下茎からストロンが伸びて食用部分のイモになっているのを見ることが出来ました!
このように、作物がどのように生育するのかを把握して、それぞれの特徴を活かした作付けや播種の方法を考える事も、農業をする上で大切になってきます。
収穫したジャガイモは、大きさ毎に出荷用と種イモ用に選別をして、倉庫に保存。
保存可能な気温は-3℃まで。光が当たると緑化してしまうので、寒冷紗をかけて保存します。
収穫後は、同じ圃場内で栽培中のほうれん草を試食しました。
播種時期の異なるほうれん草を食べ比べると、播種時期が早い方が甘みがありました。
植物は、寒さから身を守る(凍ってしまうのを防ぐ)為に糖分を蓄える性質があります。
播種時期の早いほうれん草の方が寒い中での生育期間が長いので、より糖度が増して甘くなります。
播種時期の遅い方も、これから寒さに当たることで更に糖度が増していきます。
虫に食べられているほうれん草との食べ比べもしてみたところ、虫食いは味にアクがあり、美味しくありませんでした。
窒素やシュウ酸の含有量が高いと、このように虫に食べられやすく食味も良くない作物になります。
…今年のSASは、この日が最後。
次回は、年が明けてからになります。
冬至を過ぎ、これから寒さがピークを迎える時期になりますが、体調に気を付けつつ、来年もスクール生の皆さんと学びを深めていきたいと思います!
by みやっち