\SAS5期スクール日記・圃場実習 DAY5・11月7日開催/
2020.11.10(火)
11月に入り、昼夜の寒暖差が激しくなってきました。
圃場実習の5日目となるこの日は、「立冬」。
暦の上では今日から冬となります。
この時期は春野菜の定植と冬野菜の収穫などで忙しく、いかす圃場では毎日が慌ただしく過ぎ去っていきます…!
本日の実習内容は、「玉ねぎの苗とり、定植」「春キャベツの定植」「つけ菜、かき菜の定植」「人参の間引き」。
今回は「つけ菜、かき菜の定植」「人参の間引き」班に加わり実習のサポートをしました!
定植する圃場は土沢地区で、今年の春に耕作放棄地を開墾し、夏場にソルゴーを生育。
生育は良好で、土壌診断をした結果改良の必要性もなく、今回が初の作付けとなります。
土沢地区は、鹿などが畑に入り込む獣害があるので、この圃場では獣害による被害を受ける可能性の薄い、葉物や玉ねぎを植える事になりました。
今回定植するのは、「オータムポエム」と「のらぼう菜」という名称のアブラナ科の野菜で、春頃に董立ちした若芽を収穫予定です。
定植の手順はDay2、3と同じ。
ポンチローラーで黒マルチに穴を開け、セルトレイから苗を外します。
そして、定植する際の要点を復習。
・定植前にドブ漬けを行う。
・定植予定畝は初期除草をしておく。
・植穴を適度な水分量にしておく。
・生長点が土に被らないようにする。
・マルチと苗の隙間を土で覆う。
要点を押さえて定植したら、最後に獣害除けでサンサンネットを張り、作業は完了!
この後は圃場を移動して、前回に引き続き人参の間引きをしました。
二度目の作業という事もあり、手慣れた手付きでスクール生の皆さんがバシバシ間引いていき、作業が捗りました笑。
最後に間引いた人参を食べて舌鼓を打ち、こちらのグループの作業は終了です(^^)
…また、この日はいかすで使用している堆肥についての説明がありました。
いかすでは、コーヒー粕や茶殻、木材チップなどを配合したサンシン堆肥を使用していて、現在は中熟した堆肥が堆積してあります。
中熟堆肥は、謂わば「エサ付きの堆肥」。
微生物が有機物を分解している途中の段階で、発酵熱により触ると暖かく、湯気が出ている状態。
表面上に白く見えるのは放線菌の菌糸で、この放線菌が出す抗生物質には静菌作用があり、病原菌の繁殖を抑える効果がありながら、キチン質を分解する酵素を出すので、キチン質を含んだセンチュウの予防にもなります。
緑肥の発酵や土の団粒化(土づくり)を促進させるには中熟堆肥を使用すると良いが、土の中で発酵が進む為、積算温度が900℃くらいになるまで(発酵が終わるまで)待ってから作付けする必要がある。
堆肥は目的によって使う種類が異なる為、それぞれの性質を理解しておく必要があるなと実感しました。
こうしてオンライン講義で学んだ事を圃場で共有できるのが、SASならでは。
引き続き、スクール生の皆さんと共に学びを深めていきます!
byみやっち