\SAS5期スクール日記・圃場実習 DAY4・10月24日開催/
2020.10.26(月)
10月2回目の圃場実習(Day4)は、前回に引き続き気持ちの良い天気。
朝夕は肌寒くなり、秋らしさを感じる時期になってきました(^^)
圃場での実習内容は、「人参の間引き、除草」「そら豆、えんどう豆の播種」「サツマイモの収穫」。
今回は、「人参の間引き、除草」班に入り実習のサポートをしました!
人参を育てている場所は土沢という地区で、今まで実習をしてきた出縄地区から車で10~15分程離れた場所にあり、秋から春にかけて収穫できる野菜を育てています。
人参を栽培している圃場は去年末頃に開墾を始めて、今回の人参が初の作付け。
葛や茅が生い茂った耕作放棄地で、それらをユンボで刈り取り、燃した後に酸性土壌を改良。
その後に堆肥を蒔いてから緑肥(燕麦)を植え、1m程育った乳熟期(穂が若い時期)に刈り取って土に鋤き込み、発酵させる。
そこに太陽熱処理(雑草抑制)をしてから、7月下旬より時期をずらしながら人参を播種していきました。
真夏の暑さによる水分不足により、発芽後に枯れてしまった箇所があれば、元気に生育している箇所もある。
「一つの圃場内で、何故こんなにも生育差があるのか?」と、原因を仮説検証するのも農業の面白さの一つ。
人参の葉が触れ合う頃が間引く時期の基本ですが、収穫の仕方や栽培にかける手間を考慮して、間引く回数を決めます。
いかすでは、株間が3~4cmになるように播種し、間引く回数は1度のみ。
8~10cm程(指4本分くらいの幅が目安)の株間になるように間引いていきます。
今回は密植小肥栽培用の品種もあり、そちらは株間5cm程(指3本分くらいの幅が目安)になるように間引きます。
株間が広い個所は無理して間引くことをせず、密植されている箇所は葉の生育状態を見て間引く株を判断します。
間引くか間引かないか、どの株を間引くかは、最終的には直感で判断だそうです笑。
畑では、五感のみでなく直感力も鍛えられます…!
間引いた人参は、皆で食べて味見をしました。
自然な甘みが既にありつつも、寒さの中での成長と共に今後更に甘くなっていくそうです。
収穫時期毎に食べ比べて味を比較するのも、農業の醍醐味ですね~(^^)
お昼の質問タイムでは、前週のオンライン講義で学んだ「土壌診断」の方法を、いかすの圃場で実践。
土壌の掘り方や使用道具の説明、土の硬さの確認方法、診断の際の注意点などを学びました。
こうして座学で学んだ事を圃場で実際に見聞きできるのが、SASの良い所です!
人参が収穫期に入るのを楽しみにしつつ、引き続きスクール生の皆さんと共に学んでいきます!!
byみやっち