\SAS4期スクール日記・DAY12・7月4日開催/
2020.7.6(月)
緊急事態宣言が解除され、楽しみにしていた圃場実習のはずが
季節は梅雨 生憎の雨模様のため
今週も、オンライン講義となりました。
講義は、作物のポテンシャルを引き出す「植物生理」の続きと「育種」です
「植物生理」は環境制御と栽培管理です。
ハウスで育苗する際の環境制御の優先順位は
制御しにくい 光 温度 水 風(空気)です。
でも、植物にとって心地よい環境とは?
植物と人間は環境の感じ方が違うんです。
人間が心地良い時は乾燥しすぎてるかも
作物が好む環境を作ることが大事になってきます。
(ちなみに「飽差」という指標があり、適正な飽差は3〜6g/1㎥です)
栽培管理も作物の状況に合わせて行うことが大事です。
施肥や追肥は、作物がお腹が空く時に行わないと
梅雨時なんかは、光合成しづらいのでメタボになってしまうことも
葉が少し枯れてきたとか、黄色なってきたとか
作物を良く観察することで、どの養分が足りないかを見ていけます。
また、肥料を使わなくても施肥効果が出せます。
中耕除草で乾土効果、空気施用で養分生み出したり、芽かきや収穫の仕方で
シンクを軽くする方法もあります。
いろいろな管理方法があり正解はありません
作物を日々観察して、ポテンシャルを引き出すことが重要なんですね。
「育種」も作物ポテンシャルをあげる重要栽培技術です。
品種の安定性を高めるには、メンデルの遺伝の法則を用います。
一度は聞いたことがある?法則ですね。
継承させたい形質が良い物を選抜して、採取をしていきます。
それを数年繰り返すことで、安定した種が作れます。
また、良い品種でも育てる地域によっては、合わない物もあります。
地域にあった物を選ぶということも大事です。
良く作物を観察して、
作物が心地よくなる管理をしていけたらと思います。
次回は、圃場で観察だ!