\SAS4期スクール日記・DAY11・6月27日開催/
2020.7.1(水)
緊急事態宣言が解除されましたが、3蜜を避けるために、講義はオンラインでの開催です。
今回は、みっちり 9時から16時の長丁場の講義でした。
講義内容をいくつかピックアップ。
最初は、作物の起源と原産地です。
作物が育ってきた環境で栽培方法も変わってきます。
生物の生き残り戦略には、子供をできるだけ多く残す r 戦略と適応能力の強い子供を確実に残す K 戦略があります。
野生のキャベツは、K 戦略です キャベツは、草と比較的共生しやすく、雑草があっても結球します。白菜は、 r 戦略です。雑草に負けた場合は、結球しません 除草が必要です。
また、キャベツの原産地は欧州沿岸、白菜は欧州南部から中央アジアです。
私たちが知っている野菜の殆どの原産地が外国です。
それぞれの原産国、起源を知って栽培環境を作って行くことが大事ですね。
次は、「シンクとソース」です。
ソースは、光合成を行う部位で、多くの光を受ける葉です。
シンクは、ソースで生成した産物を受け取り、消費、蓄積する部位で、果実などです。
夏のトマト栽培をしています。トマトの実がたくさんなってきたら、
これは、シンクである実の方にエネルギーを送っているからです。
植物は、子孫繁栄のため実が一番大事。新芽のエネルギーをも実に振り分けてしまったのです。ちなみに、トマトのシンク容量はソースの2倍です ソースがかなり必要です。
成長過程の株、まだ小さい株の場合、小さくても実を収穫することで
株を成長させることができます 植物の成長に合わせて世話をすることが大事ですね。
最後は、「植物ホルモン」です。
植物の茎頂からオーキシン、根からサイトカイニンが生成されます。
お互いに作用で、芽、根が育ちます。
トマトで芽かきをしますが、ある程度伸ばしてから、芽かきすることで
根も成長して、より栄養をとることができるようになります。
植物の生理を学ぶことで、育てる環境をどう作ったら良いか
どう世話をしていったら良いかがわかるんですね。
次回は、圃場実習 植物生理で学んだことを
実際に、観て触って感じたいですね。