小暑/畑の二十四節気
2022.7.7(木)
「小暑」とは言えど、すでに猛暑続きで、今から大暑が思いやられる今日。七夕の夜に、空を見上げてみました。
最初は、ポツポツと数個の光しか見えていないのに、次第に眼が慣れてくると、夏の大三角が真上にクッキリと浮かんできて、他の星も沢山見えるようになるのが不思議です。(残念ながら天の川は判りませんでしたが…)
眼が慣れてくると言えば、絶賛収穫中の果菜類の中でも、色鮮やかなトマトやナスとは違い、キュウリ、ピーマン、インゲンなどは葉っぱと同じ緑色をしているため、眼が慣れないうちは、収穫のスピードが上がりません。
ですが、夜空と同じように、次第に眼が慣れてくると、面白いように実を見つけることができるようになります。
また、いかすで運営している、SAS(サステナブル・アグリカルチャー・スクール)で、朝の時間に行っている、瞑想と観察。
その中で、ワイドアングルビジョンという、視界を大きく広げて、ぼんやりと全体を眺める訓練を行うと、普段視界に入っていても気がつかなかったものたちが見えてきます。
その状態を維持することで、ついつい手先に集中してしまい視界が狭くなり、周りが見えなくなることから起こる事故も防ぐことができ、収穫などの作業も効率よく進めることできます。
畑では、台風4号が直撃する恐れがあったため、台風対策に追われました。風で倒されないよう、作物をしっかりと誘引し、実が擦れて傷になる前に、少し早めに収穫したりと、できることは少ないながらも、人事を尽くして天命を待っていると、幸い台風は南に逸れて行き、ホッと胸をなで下ろしました。
これから台風シーズンに突入すると、ただでさえ繁忙期と重なる農家にとっては、心中穏やかでいられない季節かもしれません。
ブルーベリーの摘み取りはピークを迎え、今年から始まった、観光農園(https://coubic.com/icas/609146#pageContent)も盛況。
まもなく始まるホーリーバジルの収穫は初めてですが、収穫しながら良い香りが楽しめそうで、ワクワクしています。
育苗ハウスでは、秋冬葉物の播種の前に、輻射熱を防ぐため苗床を地面から30cmほど高くした「冷床」にしました。
太陽にさんさんと照らされ、汗をかきかき目先の作業に追われていますが、頭の片隅で秋冬野菜のことを考えていると、少しだけ身体も冷えてくる気がしてきます。
(※写真は、キュウリにまぎれていたカブトムシ。
あまり好んでキュウリは食べないそうですが、この子は物好きなようです。)