緑肥を利用した栽培⑥ー葉菜類と緑肥
サステナブル・アグリカルチャー by 湘南オーガニック協議会
2019.11.2(土)
緑肥を利用した栽培⑥
【葉菜類】
●葉菜類のおすすめ緑肥と播種時期
9月~12月までならえん麦(ヘイオーツ)
12月~なら ライムギ(R-007)
5月~8月中旬なら ソルゴー・ギニアグラス・スーダングラス
■白菜
【作型】秋冬
【使用緑肥】 えん麦
【おすすめ品種】 えん麦(ヘイオーツなど)
【作付例①】 秋冬年内どり~年始どり
11月下旬~12月初旬 ヘイオーツ播種
2月下旬~3月初旬 鋤きこみ
4月初旬~6月初旬 トウモロコシ定植
7月初旬~9月初旬 収穫
9月初旬~10月初旬 白菜定植
【一言メモ】
●白菜は年内どりの作型の場合
12月までにエンバク、12月すぎるようなら、ライムギを播種
●年を越しての収穫の場合
①3月になってエンバクを播種
②トウモロコシに移行する
※トウモロコシを採用するのは、粗大有機物の補給も兼ねて。
※ヘイオーツを使うことによって、根こぶ病を抑制することができます
※根こぶ病の抑制:アブラナ科根こぶ病の休眠胞子を発芽させ、根に寄生させるが、根こぶの形成をさせず、菌密度を減らすことができる
■キャベツ
【作型】秋冬作
【使用緑肥】 えん麦
【おすすめ品種】
えん麦(ヘイオーツなど)
【作付例1】 秋冬作
8月下旬~9月下旬 きゃべつ定植
11月下旬~12月初旬 収穫後、ヘイオーツ播種
【一言メモ】
<年明け収穫の後作について>
●緑肥でつなげる場合
3月以降 えん麦播種
5月以降 ソルゴー類播種
●トウモロコシにつなげる場合
年始どりのキャベツ収穫後に、トウモロコシ播種
<キャベツのヘイオーツ効果として>
①根こぶ病の抑制 アブラナ科根こぶ病の休眠胞子を発芽させ、根に寄生させるが、根こぶの形成をさせず、菌密度を減らすことができる
②バーティシリウム病を抑制:
キタネグサレセンチュウの密度が抑制されると発生もすくなくなる。
■アブラナ科の軟弱野菜について
基本、白菜・キャベツに準じる
●おすすめ緑肥と播種時期
9月~12月初旬ならえん麦(ヘイオーツ)
5月~8月中旬なら ソルゴー・ギニアグラス・スーダングラス
※緑肥作物の利用の参考文献——————-
●緑肥作物どこどん活用読本 橋爪健
●雪印種苗HP
●タキイ種苗HP など
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