炭素循環農法って何?
2015.10.22(木)
炭素循環農法の土壌の写真です。とても畑の土には見えません(笑)
白いのは糸状菌。キノコ菌など生き物がたくさんいるのが炭素循環農法の土壌です。
炭素循環農法って何ですか?
仕事柄、こう聞かれることが多いんです。
なんでしょうね?(笑)
炭素循環農法って。
農薬も肥料も使わず、虫のつかない丈夫な作物が育つ農法「炭素循環農法」。
いや、農薬も肥料も使わないから、虫のつかない丈夫な作物が育つ農法か。
どういうことかというと、端的にいえば、肥料を使うと、農薬が必要なんです。
これは、多くの生産者さんは、直感的に知っています。
肥料と農薬はセットなんです。これは、化学肥料だろうと有機肥料だろうと一緒です。
植物が育つためには、必要な栄養素があります。
それを、肥料、という形であげるのか、自分たちでなんとかさせるのか、という違いです。
可愛い子には旅をさせよってことですね。
肥料は植物にとって吸いやすいので、吸いすぎてしまうことが多いんです。
肥料の多くは、チッソ。チッソは硝酸態窒素という形で植物の中に入ります。
これ、実は、人の体にはあまりいいものではありません。
虫にとっては大好物。なので、チッソ過多の野菜には虫が集まります。
虫のエサなんですね。人の食べ物ではありません(笑)
窒素の多いお野菜は、エグミや苦み、アクがたくさん。実際、そういう野菜は、腐りやすいんです。だから、新鮮なうちに食べないといけません・・・
一方で、肥料がなければ、どうにかしなければならないので、植物と微生物がなんとかしようと協力体制を築きます。
エンドファイト、という形で共生関係をとることもありますし、お互いに必要なものを融通しあったりもします。
つまり、活かし合いの世界がそこにはあります。
ただ、1つ難しいことがあります。それは、肥料を与え続けてきた土壌には、微生物が少ないんです。
肥料があると、植物にとって微生物が必要なくなってしまうので、居なくなってしまいます。
必要のないものは、居なくなります。
なので、一般的な畑ですぐに肥料なくお野菜を育てることは難しいことが多いです。
活かし合いでできたお野菜・炭素循環農法のお野菜は、満腹状態(窒素過多)ではなく、バランスが取れた状態です。健康なので、虫が付きません。
そして、そういうお野菜は、エグミや苦みがなく、旨みが増します。そして、腐らずに、発酵していきます。新鮮なうちに食べるのも美味しいですが、少し時間をおいてから食べると、旨みが増しています。熟成しているんです。
エグミ・アクがないお野菜に出会ったことのない人たちにはびっくりです。
そして、なんと、栄養価も活かし合いでできたお野菜(炭素循環農法のお野菜)のほうが高いんです。
いうことなしですね(笑)
炭素循環農法は、肥料を使う農法が一般的になってきた今、そんな土壌を上記のような活かし合いの土壌、微生物でいっぱいの土壌にするための方法論の1つなんです。
炭素循環農法のような作り方でできるお野菜で世の中が埋め尽くされます。
そのお手伝いを僕らはしていきます。
ぜひ、一緒にその世界を築いていきましょう!
まずは、ぜひ、食べてみてください。そして、感じてみてください!