\SAS3期 Day17 2月29日開催/
2020.3.2(月)
北風が吹いていて少し肌寒い日差しが差し込む中、2期生、3期生合わせて10人で始まりました。
今日の実習は①じゃがいもの浴光育芽②小かぶの播種です。
①じゃがいもの浴光育芽
先週の引き続きの作業になりました。
一週間経ち、黒っぽい芽がちょっと出てきた気がします。
今日は浴光した面をひっくり返して裏面の浴光できるように作業をしました。
これであと一週間浴光します。
来月の種イモの植え付けが待ち遠しいです。
②小かぶの播種
播種した畑は前の作付は年末まで小松菜、青梗菜をしていました。
年始に残渣をモア掛けをして、たい肥を撒いて、耕起をしています。
それである程度土壌微生物による分解がしてきているので二週間前ぐらいに耕起、マルチ張りをしています。
まだ昼夜の寒暖差があるためビニールトンネルを掛けました。
三月に差し掛かかり昼の温度が上がり発芽した芽が焼けるの防ぐためにに穴あきのビニールトンネルを使い換気がしやすい状況を作りました。
収穫は4月中旬から下旬に予定しています。
今日の講義は半期の最終講義!
その前に3期生2名の個人発表がありました。
まず一人はこれまで農業の「の」の字もなかった方の発表でした。
このスクールを受講して感じたことは有機農業の必要性があるな~っと感じたとのことでした。
それを踏まえて、将来は半農半Xが実現できる仕事を確率して移住したい!まずはSASで豆部(大豆、小豆)を作って味噌が作りたい。
続いての人は4畝で始まった家庭菜園みたいなものが少しずつ広がってきていて将来設備の投資や本格的な就農の準備にも考えていきたいな~、まずは我が家の野菜が我が家で作るを実現したい!
など可能性、ワクワクは無限大ですね。
プチ講座として我らが講師内田達也が内田家でやっている自宅のベランダで出来る簡易育苗ハウスの作り方をやりました。
フレーム:トンネル用のアーチパイプに天井と両サイドの3点にポールを固定してそれをベランダの長さまで渡してハウスの骨組みを作ります。
床面:地面からシルバーの断熱シート、電熱温床マット、防草シート(汚れ防止)の順番で敷く
被覆資材:内側からサンサンネット、穴あきビニールトンネル(昼に高温で焼けるのを防ぐために約20㎝ぐらい上げる)、ビニールトンネル(夜間)、これ以上寒ければブルーシート
発芽、若苗まではこれで対応できます。
卒業試験みたいなもの
こんな畑を借りたらどう準備しますか?との講師からの問いに1月から時系列をとおしてそれぞれ年間計画表を作ってみるという実践的な講義です
・土壌診断結果:水PH5.3、塩化カリPH4.75、塩基飽和度45、有効態リン酸15
・土壌診断:褐色森林土
・物理性:単粒化傾向、水たまりところどころあり、土が硬い
・午後15時くらいから日陰になる
・面積15a、うち法面が9a、実質作付面積6a
・獣害がでる報告あり
ポイントは3つ
土作りには化学性、物理性、生物性を整えることです。
そのなかで学んだ中で出たキーワード(土壌改良、、たい肥、緑肥など)を何を作りたいかをベースにどう組みたてるかが多種多様にあります。それぞれネギやアブラナ科類など作付けを想定したいろんな計画表が聞けました。
実はこれは、去年僕らが借りた畑です。去年10~11月ぐらいにアブラナ科類(小松菜、小かぶなど)をまいて現在収穫中です。計画では人参を作付けする予定でしたが天候、作業具合などで予定とずれてしまいました。
収穫している小かぶを栄養分析すると、
糖度、抗酸化力、ビタミンCは平均値以上、
食味は5段階評価の最高の「5」、
硝酸イオンは平均値の1/4
という結果がでました。
初年度でもここまで高評価の野菜が育てられるのは土作りがうまくいった結果だと思います。
とはいえ、土の成熟度はまだまだ必要です。
今日で2期生はひとまず終了ですが、平塚でオーガニックホップを作ってビールを美味しく飲みたいという声が上がり、土作りにチャレンジしています。3月〜4月にはホップの若苗を定植予定です。
4期生も始まりますのでこれからもSASはにぎやかになりそうです。