\SAS3期 Day13 1月11日開催/
2020.1.13(月)
2020年、最初のスクールは、いかす土沢圃場でコカブ、ほうれん草、小松菜、青梗菜の収穫からスタート。今日は、収穫作業をしながら、同時に畑の様子を観察してみました。
まず、この畑は段々畑になっています。一番上の畑は真上に山の木々が生い茂っているので、冬には落ち葉が畑に落ちてきます。それが、土に還元されて、ふわふわとした柔らかく、物理性の良い土となっています。まさに森と同じように土が変化しているんですね。その代わり、雑草もまた元気な畑であります…(笑)。でも、雑草の勢いは、栽培し続けることで弱くなっていくそうです。
一方、下段の畑には落ち葉が届きません。そのせいか、上の畑と比べると、土は固く、雑草の草勢も弱いです。上段と同じようにふわふわで物理性の良い土に改善するために、これから緑肥を栽培して人為的に有機物を投入していく予定です。それにしても同じ圃場で、上段と下段でこれほど畑の性質が違うとは!とても良い学びになりました。
続いてはニンジンの播種。この時期に植えると収穫は5月頃の予定です。条間は15cm間隔で5条。株間は15cmで、種は3粒ずつ蒔いていきました。
この時期は発芽、生育ともに地温を上げることが大事なので、ビニールトンネルを張っていきます。これまでの授業で、ほうれん草、大根とトンネルを張ってきたので、作業も手際良くサクサク進みます。
午後からは場所を移して講義です。
まず、ユリ科・玉ねぎについて!
玉ねぎ栽培のポイントは抽苔させないこと。抽苔すると、養分の貯蔵庫である玉ねぎの玉から花芽に養分が送られるので、味が落ち、保存もきかなくなってしまうのです。
抽苔(ちゅうだい)とは?
とう立ちとも言いますが、気温や日長の影響を受けて、花をつけた茎(花茎・かけい)が伸びだすことです。
ある一定の大きさに生育した苗が、低温に一定期間あたると、玉ねぎの抽苔スイッチが入ってしまいます。大苗ほど低温の影響を受けやすいと言われているので、抽苔を回避するためには、定植時に大苗で植えないことが大切です。適正な苗の大きさの目安は「えんぴつ」。鉛筆の長さと太さを目安にすると良いそうです。
そして、アブラナ科・キャベツについて!
キャベツ栽培の悩みと言えばやっぱり虫害ですよね。その虫害対策の1つとして、いかすではキャベツの育苗をスーパーセル苗にしているので、その方法について学びました。
スーパーセル苗とは?
育苗期間を通常(20~30日間)の倍以上かけ、施肥せず潅水のみで育苗した苗のことです。
いかすでは約2ヵ月間をかけています。こうやって作ったスーパーセル苗は、定植後に葉の表面に厚い層ができるので、モンシロチョウが産卵しにくく、幼虫も食べにくいのだそうです。
わかってしまえば簡単なことですが、知っているのといないのとでは全然違いますよね。知っていれば対策を講じることができますから!
今、まさにキャベツの収穫時期ですが、ツヤがあって甘いキャベツが出来ています。畑で食べるキャベツはより一層格別です‼
こんなスクールで農業を学びませんか?体験説明会開催中です!
2020年3月から始まるサステナブル・アグリカルチャー・スクール4期の体験説明会を開催しています。アースケアテイカー内田達也が、自らの体験を圃場での実践と講義でシェアする農の学び場で、未来につながる農業をご一緒しましょう!
サステナブル・アグリカルチャー・スクール