味は主観なのか?
2019.3.22(金)
野菜を扱っていて1つ「ん?」と思うことがあるんです。
それは、味は主観だからねー、ということです。
果たして、本当に主観なのか?
基本的に、ぱっと考えて、主観であることに異論はないんです。
ただ、人類として共通するものがあるように思うんですよね。
人間である以上、僕が知る限り、腐敗しているものを好き好んで食べる人はいません。
というか、たべたら、ほとんど人は命の危険が迫ってきます。ま、肚、壊します。
発酵しているものは、好き好んで食べます。世界中で。
味噌、醤油にはじまり、ぬか漬け、キムチ、ヨーグルト、チーズ・・・世界中にあります。
そして、これは、動物や虫によって、腐敗よりが好きか?発酵が好きか?は微妙に違いがあるようなんです。
虫は腐敗よりがすきそうです。ハエなんかは典型的ですよね。
そして、野菜の話に戻るんですが、
一般的に言って、硝酸態窒素が多い野菜、というのは腐敗しやすいんです。
そして、そんな野菜は、苦みがあったり、エグミがあったり・・・
ほうれん草でいえば、アクがでます。このアクも窒素由来で同じです。
欧米では、硝酸態窒素は上限値があるけど、日本には上限値が無いなんて話はよくされる話です。
欧米の基準値にあわせると、日本の野菜はほとんどなくなってしまいます(笑)
いや、笑えない。
味に関しては、基本的に主観だと思うんです。
子供の頃、どんなものを食べていたか?
それでそのあと、味を思い出せるか否かは決まっています。
そして、習慣的に、どんなものを食べているか?
それで、腸のありようが決まり、結果として、脳が食べたがるものが決まっています。
それが前提なんですけど、それらを超えて人類として食べたがるもの、というのがあると思うんです。
つまり、発酵しやすいもの。
つまり、腐敗由来の苦みやエグミが少ないもの。もしくは無いもの。
というわけで、味は主観だからねーっていう話に少しだけ「ん?」って思うわけです。
ま、仮説です。
というわけで、たんじゅん野菜、たべてみてください(笑)
カラダはわかっています。