最近、いつ、大地に裸足で立ちましたか?
少し前までは普通だったことが、
今では、非日常的なことになりました。
自動車社会の到来は、大地をアスファルトで固め、人々を大地から切り離しました。
土に触れる機会が減ったことがアレルギーなどを引き起こした、という研究者もいます。
私たちが生活をするうえで欠かせない冷蔵庫などの電化製品。
設置する際に、アースをしますよね?
これは、漏電時の感電防止のためです。
つまり、電気を大地に逃がしているわけです。
一方、私たちは、アスファルトに囲まれ、大地に触れる機会がめっきり減りました。
もともと、大地に触れて、自分の体に帯電していたものをアースしていました。
ところが、それが、できなくなってしまった。
これは、今、都会で文明生活を生きている人たちに起こっていることの1つです。
冷蔵庫をアースする私たちは、自分をアースすることをすっかり忘れてしまいました。
最近では、土に触れることで心身の健康につながる、という発表もされています。
研究の例はこちら。
これ、私たち、畑を営むものにとっては、とっても実感できることです。
精神疾患のある方が畑で土に触れる作業をしていると快方にむかうということがあります。
また、自分のなかで精神的にきつくなってきたときに、土に触れると楽になったりします。
まさに、土の効果。
大地につながることで、私たちは癒しを得ているんです。
もちろん、海にいくのもいいと思います。山にいくのもいいと思います。
自然に触れることで、体も心も喜びます。
そのなかで、私たちは畑でアースすることをお勧めしています。
それはなぜか?
畑が二次自然だからです。
畑は、人の手が入ることで成り立つ自然なんです。
というか、人と自然が共存する以外に「畑」として成り立つことはありえません。
つまり、人が自然にそっと寄り添い、そっと後押しする、
そんなことができて、自然の循環がぐるっとまわったとき、
ほんとうにきれいで、美味しい野菜がたくさんできるんです。
まさに、これは、いま、地球上で人に求められていることではないでしょうか?
私たち人間が、自分たちの欲求ばかりを追い求めるのではなく、
自然の力を意識して、自然の循環を意識して、そっと寄り添う。
そんなことを地球から、私たちは求められているように思います。
というわけで、
畑であそびませんか?
私たちの畑では、そのときの旬の作業がたくさんあります。
春であれば、じゃが芋やサツマイモを植えたり、玉ねぎを収穫したり、
夏であれば、キュウリやトマトの収穫をしたり、草刈をしたり、
秋であれば、芋ほりをしたり、いろいろな野菜の定植をしたり、
冬であれば、キャベツや白菜、大根や人参などの収穫をしたり、
そのときそのときの畑とのかかわりあいがあります。
もちろん、畑に来てなにもしなくてもいいんです。
ぼーっとするのもよし。ランチを食べるのもよし。
自分のペースで、いや、畑に来て自分のペースを思い出す。
そんな場になるといいと思っています。
畑であそびましょう。
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